カシオの電子ピアノでMIDIを録音する際に、ダンパーペダル(サステイン)が重複、重なって録音される場合の対処方法です。
結論から言うと、DAW側でMIDIチャンネル2、3、4の信号をフィルターすれば解決です。
カシオの電子ピアノ・キーボードでMIDIを録音すると、ダンパーペダルの情報がダブってしまう事がありました。僕が購入したのはCDP-S100という製品です。
今日買った電子ピアノ、結構致命的なバグを見つけてしまった。
サステインペダルのデータがダブってる。
つまり、編集するときに一個消してから一個掴まないと移動できない。
これどないしよ… pic.twitter.com/pMum5o1KEZ
— りーず Leez(そーめる) (@so_meru) September 7, 2019
これはバグではなく仕様だそうです。
カシオでもこの仕様は認知しているそうで、公式ホームページでも
https://support.casio.jp/answer.php?cid=008024004001&qid=124648&num=13
MIDIについて
Q13ペダル操作でMIDIメッセージが複数送信されるペダル操作でMIDIメッセージが複数送信されるA13レイヤー・スプリット機能が搭載されているデジタルピアノやキーボードからのMIDI出力をご利用いただく場合、ペダル操作にかかわるダンパー(CC64), ソステヌート(CC66), ソフト(CC67)のペダルに関するコントロールチェンジのメッセージはメインパート(通常1ch)に加えてレイヤー・スプリットパートのチャンネル(2~4chなど)にも出力されます。
とあります。
これはカシオの電子ピアノやキーボード全般に当てはまるそうです。(2019年9月時点)
解決方法
解決方法は、DAWの設定の「MIDIフィルター」で、MIDIチャンネルの2,3,4を受信しない設定にすればOKです。MIDIチャンネル1だけ受信しましょう。
Cubaseでは
ファイル>環境設定>MIDI(左から選ぶ)>MIDIフィルター(左から選ぶ)
で出てくる設定画面の「チャンネル」の部分で、チャンネルの2、3、4にチェックを入れましょう。
これで、MIDIチャンネルの2、3、4の信号は受信しない設定になり、
MIDIチャンネル1から出るノート情報やダンパー情報、他のMIDI情報のみを受信する設定になります。
ちなみにStudio Oneではこういう感じにすればOKです。
メニューから
Studio One>オプション>外部デバイス(タブ)>(キーボードを選んで)編集
キーボードがない場合は「新規」で作り、「受信元」は「CASIOUSB-MIDI[エミュレート済み]」
にしましょう。
僕の電子ピアノも無事にダンパー情報がダブらなくなりました。
個人的な感想としては、これからはPCだけでなくiPhoneやiPadなどでも作曲できる時代なので、MIDIチャンネルの信号はデフォルトではMIDI1のみにして欲しいと思いました。
以上、カシオの電子ピアノ・キーボードで、MIDIのサステイン情報がダブる場合の解決方法でした。何かの参考になると幸いです。