EastWestのPlayエンジンでちょっと最近問題だと思ったことがあります。
それは、Playエンジンは「選んだプリセットがどこのものかを後から確認する方法が無い」ということです。
解決策を先に言うと、「選んでいった順番に数字にして、トラック名としてメモしよう」
という感じです。かなり苦肉の策ですが、これくらいしか無いように思います。
後から困るよりはマシです。
Playエンジン上では、選んだ音色名は右上に表示されるので、音色の名前自体は分かります。
また、Playエンジンの左上の「Player」のスキンで音源名(Hollywood Strings等)は表示されます。
ただ、複数の音色を呼び出すタイプの「プリセット」の場合はどれを選択したのか分からなくなる可能性があります。
それについて少し長々と、一応の解決策と共に書いていきます。
(この線の中は面倒なら読み飛ばしても大丈夫です)
例えばSymphonic Orchestra Goldの「11Violins」>「Long」の中のプリセットに
「18V Butter Leg Forte」というものがあります。
(この名前だと「Symphonic Orchestraの11Violinsの中の音色」なのかは記憶していないと分からない訳です。)
Hollywood Strings Goldの「1st Violins」>「Long」の中のプリセットには
「1st Violins 2 NV NV VB VB RR Ni」というものがあります。
ここまでなら、1つの音色が呼び出されるだけなので、Symphonic OrchestraやHollywood Stringsの命名規則を何となく頭に入れておけばまだ良いのですが(それでも困難ですが…)、問題なのは複数音源のプリセットの場合です。
例えば、Hollywood Strings Goldの「Full Strings」>「Long」の中のプリセットに
「Full STR + 1st Vln Leg Ni」というものがあります。かなり素直に鳴ってくれる音です。
フルストリングスなので「ヴァイオリンとヴィオラとチェロとコントラバス」の組み合わせです。
なので、これを選択すると「1st Violins legato slur LT 6 Ni 」と「Violas Sus RR Ni」と「Celli Sus RR Ni」と「Basses Sus Ni」という4つの音色が読み込まれます。
この4つの音色はPlayエンジン上で表示されますが、「Full STR + 1st Vln Leg Ni」という選んだプリセットの表示はPlayエンジンから消えてしまいます。(下の画像参照)
一度でもPlayエンジンの画面を閉じるかプロジェクトを閉じると、選んだ音色のサムネイル表示が消えてしまいます。(Cubase9.5とReaper5.9で検証)
また、青色のハイライトの選択も保存されません。
各トラックのPlayエンジンのハイライトは、そのプロジェクトを開いている間は保持されますが、
一旦違うプロジェクトを開くと破棄され「Play6エンジンで一番最後に使ったプリセット」が選択される状態になります。
例えばAというプロジェクトで一番最後に開いたプリセット(青色)があったとすると、
BというプロジェクトでPlayエンジンを開くと、すべてのPlayエンジンのトラックでそれが選択されている状態になります。
DAW単位で最後に選んだプリセットが、次のプロジェクトでPlayエンジンを開く際にハイライトとして表示されるようなのです。
このようなことから、特に複数の音色を呼び出すようなプリセットの場合は、1つ1つの音色名が分かっても、「どのプリセットから選んだのか」が分からなくなる可能性が出てきます。
色々考えたのですが、
考えられる対応策は「選んだ順番に(上から数えた)番号でメモしておく」ということです。
例えば上の画像のような場合では 7 – 1 – 1というような感じです。
あとはそれをトラック名にメモすると良いと思います。
トラック名を「Play 7-1-1」のようにする感じです。
選択している音源名(Hollywood Strings等)は「Player」のスキンから分かるので、それはメモしないでOK。
「Hollywood Stringsの上から7、1、1で選んだ音色だな」という風に後からでも分かるようになります。
もしくはDAWの各トラックに用意されているノートパッドにメモっても良いですね。
本当に原始的ですが、今の所それしか解決策がないように思います。
今まで何となく使っていたのですが、Playエンジンが避けられる理由が分かりました。
より良い解決策をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報頂けると幸いです。
(@so_meru)
Playエンジン…恐るべし。