いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 動画はなぜヒットしたのか

りーず(leez)です。

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう、というドラマが終わりました。

有村架純、高良健吾主演の青春群像ドラマ。

このドラマが意外にも(?)多くの反響を呼び、世間を騒がせたドラマとなった理由は、3つ。

①現代日本の雇用情勢を反映していること
②地方と東京、の関係を描き出していること
③音楽が、映画と同じ手法のツインテーマを用いていること

追記:④有村架純が主演だったこと。

①現代日本の雇用情勢を反映していること
いつ恋では、引越し屋さんの仕事をしている練(主演)と福祉の仕事をしているヒロイン、音(主演)の恋模様が描き出されました。

彼らは貧しく、金銭的に恵まれているとはいえなかった。
20年前の日本では、このようなドラマがあってもリアリティを感じられなかったと思う。

でも、今の日本ではこういうカップルや状況はあっても不思議ではない。
そういうところから、最大公約数的に、共感を得ることができたのだと思います。

②地方と東京、の関係を描き出していること
ドラマを見ていていつも感じていたのが、「東京に関する愛着」と、「地方に対する郷愁」がテーマとして映しだされていたこと。
ぼくは地方に住んでいたこともあるし、もともとは関東の人間なので、地方の人がどういう想いを背負って「東京」という場所を目指すか興味があった。だから惹きこまれました。

今回、ドラマのターゲットはティーンエイジャーで、おそらく高校生や大学生だったのではないか。
でも、誰もが一度は高校生や大学生でした。だからこそ、多くの共感を得られたのではないかと思います。

③音楽が、映画と同じ手法のツインテーマを用いていること
音楽の美しさと、ツインテーマ。
いつ恋のBGMの作曲家は得田真裕さん。

いつ恋では2つの切ないテーマがアレンジを変えながら、流れていました。
映画音楽(たとえば、ニューシネマパラダイスや、バックトゥーザフューチャー)などでは
1つのテーマではなく、複数のテーマが使われることが多々あります。その手法が今回「いつ恋」では使われた。これが映画音楽的な効果を生み出し、ドラマ全体に統一感をもたらした。

そして、2つのテーマ曲はとても美しかった。
ドラマや映画のBGMはとても重要で、「次を見たい」と思わせる要素で音楽は重要な役割を果たします。また、テーマが1つだと飽きてしまいますが、2つテーマを持たせることで場面場面での役割分担ができるし、統一感が生まれる。
ツインテーマを用いることで、どちらかの曲にハマった人は次を見たいと思う。
僕は、こっちのテーマがとても好きでした。

ツインテーマのもうひとつはこちらです。

いつ恋は話題にしやすいし、とても良いドラマでした。
このピアノ曲も、いつか弾けるようにしたいです。

leezでした。